発達

【イヤイヤ期診断】あなたの子どもはどのタイプ?タイプ別対処法も徹底解説!

教員歴6年の元教員が執筆

関わってきた子どもの数述べ300人以上

執筆時、1歳児自宅保育中

「イヤイヤ期ってこんなに大変なの!?」ストレスMAXのママ・パパへ

 

なんでもイヤイヤ…手をつけられない…もう限界!

こんなお悩みはありませんか?

✅ イヤイヤ期の対応に困っている
✅ 自分の子のイヤイヤ期タイプを知りたい
✅ イヤイヤ期の終わるタイミングが知りたい
✅ 親としてストレスを減らす方法を知りたい
さわり
さわり
実は、イヤイヤ期の原因を理解すると「対応策」がスッと見えてきます!

イヤイヤ期とは?いつからいつまで続くの?

イヤイヤ期は1歳半〜3歳頃にかけて訪れる時期で、自己主張が強くなるのが特徴です。

  •  1歳半:少しずつ「イヤ!」が増えてくる
  •  2歳前後:イヤイヤのピーク(なんでも「イヤ!」)
  •  3歳頃:徐々に落ち着くが、こだわりは残る

自分の思い通りにいかない場面で感情が爆発することが多く、親として戸惑うことも少なくありません。

 

イヤイヤ期の本当の原因とは?

イヤイヤ期は脳の前頭前野の発達で起こるものと考えられています。

例えば、大人は「〇〇してはいけない」と言われたときに、感情を抑えて行動できます。

しかし、幼児の脳は「やりたい!」という欲求を感じる部分が先に発達し、「ダメだ」と抑える部分がまだ未熟な状態。

そのため、「ジュースを飲みたい!」と思っても、大人のように「今はダメだ」と自分で判断するのが難しく、感情が爆発してしまうのです。

 

脳は感情の部分が先に発達します。一方で、社会的なルールを守るという部分は遅れて発達するので、個人差はありますが多かれ少なかれ、生物学的に反抗期はあるということです。

子育て×脳科学③イヤイヤ期や反抗期が起きるメカニズム【てぃ先生×瀧教授】より

 

さわり
さわり
しかし、実際に育児をしていると、単なる前頭前野の発達だけではなく、さまざまな発達が複合的に絡まり合っているように感じます。

 

そこで、私が我が子を観察して気づいたイヤイヤ期の要因を、4タイプに分けてみました
あなたのお子さんはどのタイプが当てはまるのか診断してみてください。

📌 イヤイヤ期タイプ診断【20問】

以下の質問に「はい」または「いいえ」で答え、最後に各タイプの「はい」の数をカウントしてください。

最も多かったタイプが、あなたのお子さんのイヤイヤ傾向です。

 

⚠️ この診断についてのご注意

  • この診断は医学的・科学的根拠に基づいたものではなく、筆者の経験と知識をもとに作成したものです。

  • お子さんの成長には個人差があり、すべての子どもが当てはまるわけではありません。あくまでも一つの視点としてお楽しみください。

 

🟢 Aタイプ:「なんでも自分で!」自己主張のイヤイヤ

自己主張が強く、「自分でやる!」という気持ちが強いタイプ。

Q1. 何でも「自分でやる!」と言うが、うまくできずに怒る。
(例:靴を履こうとしてもうまく履けずに怒る、スプーンを持ちたがるがこぼして泣く)
はい
Q2. 「ダメ」と言われると、余計にやりたくなる。
(例:触ってはいけないものほど触りたがる、高い場所に登るなと言われると挑戦する)
はい
Q3. 服や靴を自分で選びたがり、親が決めると怒る。
(例:「この靴はイヤ!」と言って別の靴を履きたがる、夏でも長袖を着たがる)
はい
Q4. 手伝おうとすると怒るが、結局「できない」と泣く。
(例:ボタンを自分で留めたがるが途中で泣く、ジュースを注ぎたがるがこぼして怒る)
はい
Q5. 順番を守るのではなく「自分が先!」と言い張る。
(例:遊具の順番を守らずに割り込もうとする、ドアを自分が開けないと気が済まない)
はい

 

🔵 Bタイプ:「気持ちが言えない…」モヤモヤのイヤイヤ

感情を言葉にできず、理由のない「イヤ!」が多いタイプ。

Q6. 「なんかイヤ!」と泣くが、理由を説明できない。
(例:「どうしたの?」と聞いても「わかんない!」と怒る)
はい
Q7. 気に入らないと泣き叫ぶが、何が嫌なのかわからない。
(例:「お風呂入るよ!」と言ったらギャー!と泣くが、理由を聞いても無反応)
はい
Q8. 遊んでいて急に機嫌が悪くなることがある。
(例:何か気に入らないことがあったのか、急におもちゃを投げる)
はい
Q9. 兄弟や友達と遊ぶと、すぐに怒ったり泣いたりする。
(例:ちょっとしたことで「イヤ!」と怒り、泣きながら走っていく)
はい
Q10. 怒ると物を投げたり、叩いたりする。
(例:何かが気に入らないと、おもちゃやリモコンを投げつける)
はい

 

🟠 Cタイプ:「思ってたのと違う!」想像と現実のギャップに敏感

自分のイメージと違うと「イヤ!」になるタイプ。

Q1. 期待していたものと違うと、大泣きする。
(例:「パン!」と言っていて、お菓子(好きなもの)をあげると「これじゃない!」と泣く、「ジュース!」と言うのでジュースを渡しても、思った味や容器と違うと怒る)
はい
Q2. 「○○しよう!」と誘ったのに、イメージと違うとやりたがらない。
(例:「公園行くよ!」と言ったのに、遊具がなかったら「こんな公園じゃイヤ!」/「絵を描こう」と言ったのに、クレヨンではなく絵の具だったら不機嫌になる)
はい
Q3. 服や靴など、いつも着ているものと少しでも違うと嫌がる。
(例:靴下の柄が違うだけで「履きたくない!」と怒る/「新しいパジャマを買ったよ」と言っても、いつものパジャマじゃないと嫌がる)
はい
Q4. 本人が考えていた順番や流れと違うと怒る。
(例:いつもはお風呂の後にご飯なのに、先にご飯だと「違う!」と怒る/いつもママが髪を結ぶのに、今日はパパがやろうとすると怒る)
はい

Q5. 思っていた味や食感が違うと「イヤ!」と言って食べない。
(例:「りんご食べる!」と言っていたのに、シャキシャキではなく柔らかいと「違う!」と怒る、バナナを丸ごとでなくカットして出すと「イヤ!」)
はい

 

🟣 Dタイプ:「いつもと同じがいい!」秩序の敏感期

ルーティンや決まった流れが崩れると不安になるタイプ。

Q1. いつもと違う道を通ると怒る。
(例:保育園の帰り道を変えたら大泣き、いつもと違うエレベーターに乗るのを嫌がる)
はい
Q2. 使う食器やスプーンにこだわる。
(例:お気に入りのスプーン以外は拒否する、「このお皿じゃない!」と怒ってご飯を食べない)
はい
Q3. 並べる遊びを好み、崩されると怒る。
(例:おもちゃを一直線に並べて遊ぶ、兄弟が並べたものを動かすと「やめて!」と怒る)
はい
Q4. いつもの流れと違うと納得しない。
(例:いつも歯磨き→トイレ→お風呂の順なのに、歯磨きを忘れたら「違う!」と怒る、寝る前に読んでいる絵本が違うと泣く)
はい
Q5. いつもと違う服装・髪型に強くこだわる。
(例:いつも結んでいる髪をほどくと「違う!」と嫌がる、新しい服を着せると「着たくない!」と怒る)
はい

 

📌 診断結果を確認しよう

各タイプの「はい」の数を数え、最も多いものがあなたのお子さんのイヤイヤタイプです。

想像と現実のギャップと秩序の敏感期には重なる部分がありますが、それぞれの特徴を分かりやすく整理するために分類しています。

さわり
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それぞれのタイプのイヤイヤの理由や対処法を具体的にみていきましょう!

Aタイプ:「なんでも自分で!」自己主張のイヤイヤ

 

イヤイヤ期に入ると、子どもは「自分でやりたい!」という気持ちがどんどん強くなります。

自我が芽生えるため、親が手伝おうとすると「イヤ!」、上手くできずに思い通りにいかないと「イヤ!」と反応するようになります。

 

自己主張が出てくる具体例

  • 「自分で靴を履きたい!」 → でもうまく履けず「イヤ!」
  • 「スプーンで食べたい!」 → でもこぼしてイライラ
  • 「おもちゃを並べたい!」 → 兄弟に崩されて大泣き

このように、「やりたいのにできない」「自分で決めたい」という気持ちが強くなり、イヤイヤが増えていくのです。

 

Bタイプ:「気持ちが言えない…」モヤモヤのイヤイヤ

イヤイヤ期の子どもは、「自分の気持ち」を言葉で整理して表現する力が未熟です。

例えば、悲しい・悔しい・不安などの複雑な感情を言葉で伝えるのはまだ難しく、「イヤ!」と泣くことで気持ちを表そうとします。

 

具体例

  • 「なんか嫌!」という感情 → うまく説明できずにぐずる
    →「遊びたいけど、眠い…でも寝たくない…」といった気持ちを言葉で整理できない
  • 「順番を抜かされた!」と感じる → でも理由を説明できない
    →「私が先だったのに!」と説明する代わりに、泣いて訴える
  • 「やりたかったのにできなかった」 → でも状況を伝えられない
    → 「ボタンを自分で押したかった」など、やりたかったことを言葉にできず泣く

このように、気持ちを言葉で整理して伝えられないため、泣いたりぐずったりするのがイヤイヤ期の特徴です。

逆に、言葉の発達とともに「自分の気持ちを説明できるようになると、イヤイヤが減る」とも言えます。

 

Cタイプ:「思ってたのと違う!」想像と現実のギャップに敏感

子どもの想像力や記憶力が育ってきていて、要求が明確になってくるのもこの時期です。

 

さわり
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例えば、今までであれば「パン!(欲しい)」という要求に対し、パンがないからお菓子(他の好きなもの)をあげても喜んで食べていました。

 

しかし、この頃になると要求がピンポイントになり、子どもの想像しているものと違うとぐずることが出てきました。

 

「想像と違う!」とイヤイヤになる具体例

  • 「バナナ」というのでバナナを渡したら「イヤ!」
    → 実は「バナナジュース」を想像していた
  • 「ジュース!」と言う → 渡したら「違う!」と泣く
    → 実は「ストロー付きのコップに入ったジュース」を想像していた
  • 「おもちゃ!」と言う → 出したら「イヤ!」
    → 本当は「青い車のおもちゃ」が欲しかった

この頃には、大人が思っている以上に、子どもの中には明確に「こうなるはず!」というイメージがあるのです。

このように、親の対応と、子どもの想像がズレることで、「イヤ!」が生まれます。

 

Dタイプ:「いつもと同じがいい!」秩序の敏感期

モンテッソーリ教育では、1歳半~4歳ごろの子どもは「秩序の敏感期」を迎えると考えられています。

 

さわり
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この時期の子どもは、「いつもと同じ状態が保たれること」に強い安心感を持ちます。

 

しかし、その一方で、ほんの少しの変化にも敏感になり、秩序が崩れると「イヤ!」と拒否したり、ぐずったりすることがあります。

 

秩序の敏感期の特徴

  • 毎日のルールや習慣が守られることを好む
  • 物の位置や並び順にこだわる
  • お気に入りの服や食器が決まっている
  • 「順番通り」でないと納得できない
  • 並べる遊びを好む(電車やマグネットを一直線に並べる)

 

秩序の敏感期がイヤイヤにつながる理由

「秩序の敏感期」の子どもは「自分の知っている世界が守られている」ことに安心を感じます。

しかし、ちょっとした変化があると「いつもと違う!」と不安になり、結果としてイヤイヤに見える行動が出るのです。

 

イヤイヤに見える行動の具体例

  • いつもと違うスプーンを渡される → 「イヤ!」と拒否
  • 座る場所が変わる → 「違う!」とぐずる
  • 自分で並べたおもちゃを崩される → 「元に戻して!」と怒る
  • いつもの手順でないと納得できない(歯磨きの順番・着替える順番など)

 

「並べる遊び」も秩序の敏感期のサイン

秩序の敏感期の子どもは、物を「決まった順番・ルールで並べる」ことを好みます。

例えば、

  • 電車を一直線に並べる
  • マグネットや積み木を同じ間隔で並べる
  • おもちゃや食器を決まった場所に並べたがる

大人からすると「そんなに並べなくても…」と思うことでも、子どもにとっては安心感を得る大切な行動なのです。

関連記事:子どもの発達に寄り添う新しい視点:定型発達と障害児に共通する行動とは?

 

【原因別】イヤイヤ期への対応策

ここでは、原因別に具体的な対応策を紹介します。 

 

1. 自己主張への対応

子どもが「自分でやりたい!」という気持ちを持つのは、成長の証です。しかし、やらせてもらえなかったり、まだ上手くできないことにイライラしたり、結果的にイヤイヤにつながることがあります。 

✅ 子どもにやらせる余裕がある時

  • 失敗してもOKな環境を整える:こぼしてもいいように新聞紙を敷く、スプーンのサイズを変えるなど。
  • 部分的に任せる:「ズボンはママが履かせるから、Tシャツは自分で着てみよう」
  • 選択肢を与える:「青い靴と赤い靴、どっちにする?」
  • 子どもに合わせた環境設定をする:お茶をコップに注ぎたがるなら、小さなピッチャーを用意する(モンテッソーリの考え方)

🚨 余裕がない時の対処法

  • お気に入りのアイテムを活用:アンパンマンのパジャマなら着る、電車のお皿なら食べるなど。
  • 状況に応じて妥協:パジャマのまま出かけて、後で機嫌が直ったら着替えさせる。
  • ポジティブな表現を心がける:「着替えないとダメ」→「お洋服を着ようね」
  • 注意をそらす:「この絵は何かな?」と話しかけたり、他の遊びに誘導する。

 

2. 言葉でうまく表せない時の対応

 

子どもは自分の気持ちを言葉で整理する力がまだ未発達なため、うまく伝えられずにイヤイヤすることがあります。

  • 気持ちを代弁する:「ジュースが飲めなくて悲しかったんだね」
  • イラストや絵本で感情表現を学ぶ:気持ちを表す言葉を少しずつ覚える

 

3. 想像と現実のギャップがある時の対応

 

「こうなるはず!」と思っていたのに、実際は違っていた時、子どもは混乱してイヤイヤになります。

 

🛑 イヤイヤを未然に防ぐ対策

  • ルーティンを作り、見通しを持たせる:「朝ご飯を食べたら着替える」「お風呂に入ったら寝る」など、行動の順番を固定する。
  • 子どもの使うものを固定化:ジュースを飲む時のコップを決める、靴を同じものにするなど。

 

💡 イヤイヤが始まったら

  • トリガーを把握する:子どもが何を想像していたのかを観察し、次回に活かす。
  • 共感する:「思っていたのと違ったんだね」

 

4. 秩序の敏感期への対応

 

秩序の敏感期の子どもは「いつもと同じ」を求めるため、少しの変化でもイヤイヤにつながります。

 

✅ 秩序の敏感期の子どもへの対応

  • 「いつもと同じ」にできる部分は変えない:「お気に入りのスプーンを用意する」
  • 環境を事前に説明する:「今日は違う公園に行くよ」と伝えておく。小さい子でも親の空気感から説明が伝わることがあります。
  • 並べる遊びは止めさせない:電車を並べたり、マグネットを整列させる行為は、子どもにとって意味のある行動。

 

イヤイヤ期はいつ終わる?終わりのサイン

「ずっと続くの?」と心配になるイヤイヤ期ですが、多くの子は3歳半〜4歳頃にかけて落ち着いてきます。

 

イヤイヤ期の終わりのサイン

  • ダメ!」と言われても理由を聞こうとする
  • イヤイヤの頻度が減り、自分で折り合いをつけられる
  • 物事を「順番」や「ルール」で理解できるようになる
  • 秩序へのこだわりが落ち着いてくる

 

親のストレスを減らす方法

イヤイヤ期は子どもだけでなく、親にとっても大きなストレス源。適切な対策をとることで、負担を減らすことができます。

 

1. 完璧を求めない

「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎると、余計にストレスが溜まります。7割くらいできればOKと考えましょう。

 

2. イヤイヤ期を「実験」と捉える

「この子はどういうことでイヤイヤするんだろう?」と観察すると、意外と楽しめることも。

 

3. ひとり時間を確保する

親がリフレッシュする時間を意識的に作ることで、子どもへの接し方にも余裕が生まれます。

 

4. SNSで他の親の体験談を読む

「自分だけじゃない」と思えるだけで気が楽になることも。

 

まとめ

イヤイヤ期は、子どもが「自分」を確立するための大切な成長過程です。

本記事のポイント

  • イヤイヤ期のピークは2歳前後。3歳半〜4歳で落ち着く
  • 「秩序の敏感期」が影響していることを理解する
  • 年齢に応じた具体的な対応策を実践する
  • 親のストレスを軽減する工夫も大切

この記事を参考に、イヤイヤ期を乗り越えていきましょう!

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