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教員歴6年の元教員が執筆
関わってきた子どもの数述べ300人以上
執筆時、1歳児自宅保育中
この記事で伝えたいこと
- 子どもの行動には発達のサインが隠れている
- 「こだわり」は成長の証──敏感期の行動を理解する
- 遊びや食事の中に見える“秩序を求める力”を考察
- 日常の行動から発達を見取る視点を育てる
1. はじめに
1歳9ヶ月の子どもと過ごす中で秩序感が見られるようになってきました。例えば、ペンの蓋を全て開ける、マグネットを並べて遊ぶ、5つ入りのパンを1つずつ食べずに、全て少しずつ齧るなどです。
この研究では、子どもの食事中の行動に焦点を当て、「敏感期」や「秩序感」に関連する行動の特徴を探ります。特に、パンの食べ方に注目し、その行動から得られる発達的な意味を考察します。
2. 方法
- 観察対象: 1歳9か月の子ども1名
- 観察条件: 家庭の食卓で、以下のパンを提供
- ふんわり香るバターロール
- 丸いパン
 
- 記録方法: 食べ方や行動を時系列で記録
3. 結果
ふんわり香るバターロール(6個入り)
パンは袋に入ったものを机に置いて提示。
・1つめのパンを袋からを取り出し、楕円の尖っている側を一口食べる。
・パンをくるくる回しながら周りを齧っていく(1つめを5回齧る)
・立ち歩く
・6本のペンのキャップを全て取る。
・先ほどのパンを齧る(6回目)
・2つ目のパンをとって楕円の尖っている側を一口食べる。
・パンを回して5回かじる
・3つ目パンの楕円の尖っている側を一口食べ、その周りを齧る(計3回齧る)
・4つ目のパンの楕円の尖っている側を一口齧る
・5つ目のパンをとり、出して机に置く。また持って、置く。
・6つ目のパンをとり、出して机に置く。
・パンの入っていた袋を丸めて、「ゴミ、ゴミ、おいしょ、おいしょ」と言いながらゴミ箱へ持って行き、捨てる。
・椅子に座らず、6個めにとったパンを齧る。「おいしょ、おいしょ」と言いながら歩く。
・マグネットで遊び出す(横にパンを置く)
・戻ってきて、パンを置き、まだ周りを齧っていないパンを齧る。その後遊び出す。
| パンの種類 | 行動 | 共通点 | 
|---|---|---|
| ミニスティックパン | 尖った部分から齧り始め、周りを食べて終了 | 周りだけを齧る行動が共通して見られた | 
| 丸いパン | 周りを齧り、中心部分を残して終了 | 
全てのパンで周りを齧る行動が見られ、終了後に満足した様子で立ち歩く行動が確認されました。
4. 考察
- 秩序感: 「周りだけを齧る」という行動は、秩序感やこだわりを反映している可能性があります。
- 感覚刺激: パンの周りの食感や硬さが、感覚刺激として好まれている可能性があります。
- 満足感: 行動の終了と共に満足感を得て、次の行動に移ることが観察されました。
5. 結論
この観察から、子どものパンの食べ方には「秩序感」や「感覚的な好み」が表れている可能性が示唆されます。さらなるデータ収集により、行動の背景や意図がより明確になると考えられます。
6. 今後の課題
- 他の形状や種類の食べ物(おにぎり、クッキーなど)での観察
- 食事環境(音の有無、家族の同席など)を変えた際の行動の違い
- 行動後の満足感や次の行動との関連性をさらに分析
読者への問いかけ
皆さんのお子さんは食事中にどのような独特の行動を見せていますか?ぜひコメントで教えてください!