ヒカキンやヒカルに学ぶ教師の炎上対策

放課後の職員室。普段通りの雰囲気の中、教員同士がいじめ対応について何気なく話をしています。

最近、3年の山田くんがずっと元気ないのが気になってて、同じクラスの数人が山田くんを無視してるみたいなんですよ。

ああ、山田くんね……確かに最近おとなしいけど、ちょっとした子ども同士の行き違いじゃないかな？そのうち仲直りするでしょ。

そうなんですよね。ただ、山田くんのお母さんから『うちの子が学校で何かされてないか』って問い合わせがあって……

保護者からの問い合わせか。うーん、まずは『学校としても気にかけています』って伝えておこうか。こういうことは下手に騒ぐと大事にされるし…。できれば穏便に解決したいところだけど。

それで大丈夫ですかね？山田くんのお母さん、ほかのお母さんたちにも相談してるみたいで。これがもし他の保護者やSNSに広まったら……

ちょっと待って……SNS？今どきの親御さんはすぐにSNSで発信することもあるから、下手すると外部に漏れる可能性もあるのね。

この記事を読むと炎上しない謝罪会見の本質について学ぶことができます。

教師は問題を起こさないようにと考えることばかりで、実際に起きてしまった時の対応が後手に回る傾向にあります。

SNS社会の現代では、いつ誰が炎上するかわかりません。学校の対応、生徒のちょっとした発信などからいつ炎上してもおかしくないのです。

過去に炎上した学校の謝罪会見

小学校や中学校でも、いじめや不祥事が原因で謝罪会見が行われた例がありますが、対応が不適切だったことで炎上したケースが多く見られます。

これらの事例に見られる共通点

これらの学校での謝罪会見の多くは、いじめの存在を曖昧にしようとする姿勢」や、事実を隠そうとする初動対応が炎上の要因となっています。また、問題が発覚した後に対応が遅れると、誠実さを疑われ、学校や教育委員会への信頼が損なわれることが分かります。

有名YouTuberに学ぶ炎上対策

1. ヒカキンの成功例

• ヒカキンさんは過去に自身の動画や企画に対する批判があった際、すぐにSNSや動画で誠意ある謝罪を行っています。ヒカキンさんは特に「共感」と「具体的な改善策」の提示が非常に上手で、ファンや視聴者の目線に立った対応を取ることで信頼を維持しています。
• ポイント：謝罪時に「自分の非を認めつつ、改善策を明確に伝える」ことで、ただの謝罪に終わらず、今後に向けた意識を示しています。これが「責任」ではなく「信頼回復」の行動として受け取られています。

2. ヒカルの成功例

• ヒカルさんは過去に大きな炎上を経験した後、自身の非を全面的に認めて謝罪した上で、具体的に「新しいビジネス方針の公表」や「視聴者への対応改善」を打ち出しました。さらに、YouTubeでの発信力を駆使し、何度も謝罪を重ねることで自らの意志を示しています。
• ポイント：ヒカルさんは「一貫性」と「透明性」を重視し、炎上後も継続して発信を行うことで信頼回復を果たしました。初めから言い訳に走らず、改善の意志を行動で示す姿勢が重要でした。

また、ヒカルさんは炎上対策として一番まずいのは言い訳をすることだと述べています。

報道されると人は「報道の間違っている部分」を訂正したくなり、それが大衆から見ると言い訳をしているように映るようです。

言い訳せずに謝罪をすることでそれ以上ツッコミどころがなくなり、人々が興味を持たなくなったり、「報道の間違っている部分」に自然に気がついてくれるようになったりするそうです。

また、炎上に相手がいる場合、

例えば、学校側の対応と保護者と揉めて炎上した場合、相手の悪い点を非難したくなる傾向があるようです。しかし、相手の悪い点を非難してもこちら側が良い立場になれるわけではありません。

それよりもまずは自分の悪かった点に真摯に向き合い謝罪をすることが炎上鎮火の鉄則です。