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英語ってなんで難しく感じるの?
“意味が通じる最小単位”から始める、おうち英語の第一歩
「I angry」って言ったらダメなの?
おうち英語を始めたいと思っても、
“正しく話さなきゃ通じない”
“どこか間違えると恥ずかしい”
そんな不安で言葉が出てこない…ということ、ありませんか?
私も最初に戸惑ったのが、
「I angry」って言ったらダメなの? “I'm angry”じゃないと伝わらないの?」
ということでした。
日本語なら「怒ってる」で通じるのに…
たとえば子どもが怒っていたら、
「怒ってる?」って日本語で声をかければ、ちゃんと伝わりますよね。
でも英語だと「angry?」や「I angry」では“文として成立しない”とされていて、なんとなく「正しく言わなきゃ」とプレッシャーを感じてしまいます。
そもそも「意味が通じる最小の文」ってなに?
私はまず、「英語でどこまでなら“文”として伝わるのか?」を調べてみました。
結論から言うと、
英語で意味が通じる最小の構造は「主語+動詞(S + V)」です。
「主語+動詞」だけで通じる例
文 | 意味 |
---|---|
I run. | 私は走る |
Bird flies. | 鳥が飛ぶ |
It broke. | それが壊れた |
She cried. | 彼女が泣いた |
「I angry」はなぜダメなの?
“angry”は「怒っている」という状態をあらわす形容詞です。
英語では、「私は怒っている」という文をつくるには、
“主語(I)”と“状態(angry)”を“be動詞(am)”でつなぐ必要があります。
つまり、
I’m angry. = 私は=怒っている
「I angry」だと、“=”の役割をするbe動詞が抜けていて、文が壊れてしまうのです。
どうして英語はこんなに「構造」にうるさいの?
私が一番疑問だったのはここです。
「怒ってる」で通じるなら、それでいいじゃん。
なぜわざわざ“am”を入れなきゃいけないの?
日本語と違って、どうして英語は“きっちり全部言う”のか?
それには、文化的・歴史的な背景がありました。
英語と日本語の「文の作り方」が違う背景
● 日本語は“察する文化”から生まれた
日本語は、「主語がなくても通じる」「あいまいなままにする」ことが普通の言語です。
「怒ってる」だけで、「誰が」「どうして」などは聞き手が察することが前提。
これは、日本の文化において:
- 集団の調和や空気を読むことが大事にされてきた
- 同じ文脈や前提を共有している人同士が話すことが多かった
→ 言葉にしなくても、場や関係性で補える言語なんです。
● 英語は“個人が情報をはっきり伝える文化”から生まれた
英語は、主語やbe動詞、冠詞(a/the)など、
意味を「文の中で完結させる」ことを重視する言語です。
- 誰が、何をして、どうなったのか
- 聞き手が知らなくても、「言葉の中に全部入れておく」
- そのぶん、語順や構文に厳密さが求められる
これは、英語が育ったヨーロッパの歴史背景にあります:
- 異なる民族や言語背景の人どうしが共通語として使った(ノルマン人・ラテン語・ゲルマン語)
- “推測されること”に頼れない環境だった
- 契約・論理・法など、はっきり伝える必要のある文化で発展した
→ 「通じるために、最初から正確に言う」が基本姿勢になったのです。
英語で“通じる”文を作るには?
英語に不安があるうちは、とにかく「主語+動詞」のかたちを意識すると安心です。
フレーズ | 意味 |
---|---|
I eat. | 私は食べる |
You go. | あなた行って |
He sleeps. | 彼は寝てる |
たとえ目的語(何を)や冠詞(a/the)が抜けていても、
主語と動詞があるだけで、意味はほとんど伝わります。
おうち英語の第一歩におすすめの絵本
おうち英語をはじめたばかりのころ、英語が苦手な私でも楽しめたのが、リズムのある英語絵本でした。
ここでは、英語の最小単位「主語+動詞」や簡単な繰り返し表現が多く登場する、おすすめ絵本をご紹介します。
- Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
カラフルな動物と繰り返しの文型で、「I see a〜」という基本構文に自然に慣れます。
- The Cat in the Hat
リズムと韻が心地よく、英語が苦手でも「読み聞かせていて楽しい」と感じられる一冊。
- Go, Dog. Go!
シンプルな語彙と動きのあるストーリーで、動詞や場所表現が自然に身につきます。
これらの絵本は、“完璧じゃなくても言ってみる”体験をくれる1冊です。
英語が苦手でも、「一緒に読む・まねして言ってみる」だけで、おうち英語の土台になります。
最初は“壊れないかたち”で話してみる
文法を完璧にしようとすると、不安が先に立って話せなくなります。
でも、英語の“骨組み”である「主語+動詞」だけは、しっかりしていればだいたい通じる。
だから私は今、
「主語+動詞」の文だけを意識して、
あとは状況や表情で補えばいい、くらいの気持ちでおうち英語をやっています。
最後に:構造が見えれば、英語はこわくない
英語が苦手でも、「なぜそういうルールになっているのか」がわかれば、少しずつ安心して使えるようになります。
まずは“主語+動詞”という最小のかたちから。
日本語との違いは「察するか、伝えるか」の文化の違い。
その背景がわかると、「なんでそれが必要なのか」も、自然と見えてきます。
おうち英語は、そこから始めていいんだと思います。
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