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教員歴6年の元教員が執筆
関わってきた子どもの数述べ300人以上
執筆時、1歳児自宅保育中
アート=汚れる?
おうちでアートをやりたくても、汚れや準備が手間で躊躇していませんか?
✅ まだ1歳で、何をするにも手がかかる
✅ 知的障害があって、どこまでサポートすべきかわからない
✅ 医療的ケアが必要で、体を大きく動かすのが難しい
こうした状況でも、ちょっとした工夫で子どもが「自分でやりたい!」と思える環境を作ることができます。
レッジョエミリア教育×おうちアート|家庭でできる自由な表現
レッジョエミリア教育は、子どもが持つ「100の言葉」(多様な表現方法)を引き出すことを重視する教育法です。
📌 レッジョエミリア教育のアートの特徴
- 「アトリエ(創造の場)」…子どもが自由に素材と向き合う
- 「プロセス重視」…完成作品ではなく、作る過程を記録・振り返る
- 「環境が第3の教師」…素材や道具の配置が子どもの発想を刺激する
💡 企業での導入事例グーグルやディズニーの社内保育所でも採用されたそうです。
おうちアートの環境作り|汚れを気にせず自由に楽しむ
「家でアートをすると汚れるから…」とためらうことはありませんか? 事前の準備で、思い切り楽しめる環境を作ることができます。
1歳でもできるアート環境の整え方
- 狭い範囲で簡単に始める:まずはコピー用紙1枚、クレヨン1本から気軽に始めるのがポイント!机の上で行えば片付けも簡単です!
- 汚れ防止策: 新聞紙・ビニールシートを敷く、汚れてもいい服を着せる
リンク
↑私はこちらを愛用しています。ビニールを敷いて終わったらさっと丸めて片付きます。
- 指示を最小限にする: 「こう描こう」ではなく、「どれ使う?」と子どもに決めさせる
障害のある子どもがアートを楽しむための工夫
- 口に入っても安全な道具を使う(参考:vol.9 0歳にも渡せる、安心の絵具の選び方〈2〉ー絵具選びには、道がある。)
- 道具の使い方が違っていても(危険でなければ)良い!その子の表現を楽しむ。
- 机では描きにくい子はバインダーを取り入れる(例えベッドでもアートは楽しめる!)。
- 言葉でやり取りが難しい子はカードや目線などで使う色や道具を選択する。
1歳10ヶ月とおうちアートをやってみた!
用意したもの
- 八つ切り画用紙(ダイソー)
- ラメ入りアクリル絵の具(ダイソー)
- 絵の具8本セット(IKEA)
- 筆(IKEA)
- マッサージ用の道具(ダイソー)
実際のアートの様子
- 色の選択: 「きいろ!」と言いながら、絵の具を選ぶ
- 絵の具の容器を画用紙に叩く: 予想外の技法が生まれる(写真)
- ダイソーのラメ入りアクリル絵の具をチューブから全部出す → 全て出してしまったが、手や口を出すのは我慢。「絵の具を出す」行為そのものを楽しんでいると感じたため。
- つい「こうやるんだよ」と言いそうになり反省 → 大人の視点を手放すことの難しさを実感
保育園・特別支援学校での応用方法

目的と自由を両立させるアイデア
- 🎨 絵の具を自由に描いた後、それを切り取って掲示物にする
- 🎨 「何かを描こう」ではなく、「好きな方法」を見守るアプローチ(道具の使い方が間違っていてもOK!初めは描かないで絵の具を触る、紙に転がるでもOK!)
- 🎨 個々の作品をつなぎ合わせ、クラス全体のアート作品にする
アートを通して感じたこと
✅ 子どもの創造力は、大人の想像を超える
目的を決めすぎないことで、新しい表現が生まれる。
✅ 汚れるのを怖がらない
事前準備をすれば、自由な表現が広がる。
まとめ
レッジョエミリア教育の視点を取り入れると、アートは「完成形」ではなく「過程」を楽しむものになります。
- ✅ 事前準備で「汚れ」を気にせず遊べる
- ✅ 指示を減らすと、子どもの創造力が引き出される
- ✅ 障害があっても、工夫次第で表現の幅が広がる