ビジネス、障害者雇用

部下が言うことを聞かない理由はこれ!部下を育てる3つの方法と実践例

教員歴6年の元教員

関わってきた子どもの数述べ300人以上

教員時代に多様な子どもの自発性を引き出してきた経験を元に執筆

 

部下が言うことを聞かないので困っています。

 

このようなお悩みはありませんか?

「何度も説明しているのに、部下が期限を守らない。」
「同じミスを繰り返す。」
「指示を出しても全然動いてくれない。」

 

この記事ではすぐに実践できる3つの方法について解説しています。

 

この記事の内容

1.まず試してほしい3つのこと
2. 氷山モデル:表面的な行動の裏に隠れた要因を探る
3.自立とは依存先を増やすこと

1.まず試してほしい3つのこと

① 指示を具体的にする
② 全体像を伝える
③ 小さなタスクから始める

 

① 指示を具体的にする

さわり
さわり
「具体的にするってどういうこと?」と思いますよね。
ここで、わかりやすい比較をしてみましょう。

NGな指示例

「売上データをまとめてください。」
部下の心の声:「どのデータを?どんな形式で?どれくらいの量が必要?」

OKな指示例

「商品A~Cの月別売上を前年比較したグラフを棒グラフで作ってください。こちらのサンプルを参考にしてください。」
部下の心の声:「これなら何をすればいいかわかる!」

指示を具体的にする3ステップ

1. 「何をするか」を明確に伝える
- 必要な作業内容を箇条書きで示す。
例:「商品A~Cの売上データを集める。」

2. 「どんな形式で成果を出すか」を伝える
- 成果物の形式を具体化する。
例:「棒グラフで比較を示す。」

② 全体像を伝える

NGな説明例

「資料作成をお願いします。」
部下の心の声:「この資料がどこでどう役立つのか全然わからない…」

OKな説明例

「この資料は、来週のプレゼンで使います。このプレゼンが成功すれば契約が更新され、チーム全体の成果に繋がります。」
部下の心の声:「なるほど、そんな位置付けの仕事なのか。しっかりやろう!」

全体像を伝える3ステップ

1. 「目的」を伝える
- 例:「この資料は、クライアントに成果を示すために必要です。」

2. 「影響」を伝える
- 例:「このプレゼンが成功すれば、契約が更新されます。」

3. 「役割」を伝える
- 例:「あなたの資料が、このプレゼンの信頼性を支える鍵になります。」

 

③ 小さなタスクから始める

NGな進め方

「資料を任せるから、よろしくね!」
部下の心の声:「どこから始めればいいかわからない…」

OKな進め方

「まずこのデータを入力してグラフを作ってみて。それを確認してから次に進もう。」
部下の心の声:「行動がイメージできた。これならできそう!」

小さなタスクから始める3ステップ

1. 簡単なタスクを任せる
- 例:「この売上データを入力してください。」

2. 進捗を確認しながら次に進める
- 例:「データが入力できたら、次に棒グラフを作ってみて。」

3. 徐々に責任範囲を広げる
- 例:「一通り経験したから、全体の資料をまとめて完成させてみてください。」

 

問題の背景を理解しよう

ここからは、3つの具体策を裏付ける理論をご紹介します。

1. 氷山モデル:表面的な行動の裏に隠れた要因を探る

部下の行動は「氷山の一角」でしかありません。たとえば、期限を守らない、ミスを繰り返すといった表面的な問題の下には、イラストのように見えない要因が隠れていることがあります。

- 指示が曖昧で優先順位がわからない
- 苦手な作業を任されているため集中できない
- 相談できる雰囲気ではない

ポイント

表面の行動を叱るだけではなく、「この行動の裏には何があるのか?」を考えましょう。
「期限を守らない」の裏には、「どう進めていいかわからない」という問題が潜んでいる場合があります。

 

2. 自立とは「依存先を増やすこと」

自立というと「全てを一人でやること」と思いがちですが、実はそうではありません
自立とは「必要に応じて適切に頼れる力」を育てることです。

さわり
さわり
車椅子を使う人はエレベーターに依存していますが、歩ける人は階段、エスカレーター、エレベーターなど複数の依存先を持っていると捉えることができます。
依存先が多いほど柔軟で自立した状態と言えます。 

新人を育てるスモールステップ

1. 最初は簡単なタスクだけを任せる。
2. 徐々に範囲を広げ、ツールや同僚など他の「頼れる先」を増やしていく。
3. 最終的に、部下が自分で判断し、適切なリソースを活用できる状態を目指す。

 

実践リスト:まず今日やってみる3つのこと

1. 具体的な指示を一つ出してみる
- 「どのデータを」「どうまとめるか」を具体的に伝えましょう。

2. 全体像を話してみる
- 部下のタスクが「何に繋がるか」を簡潔に伝えます。

3. タスクを細分化する
- 最初は一部分だけ任せ、進捗を確認しながら進めましょう。

 

まとめ:部下が動ける環境を作ろう

部下が言うことを聞かない原因は、「何をすればいいかがわからない」ことにある場合が多いです。

だからこそ、
指示を具体的にする。
全体像を伝える。
小さなタスクから始める。

さらに、「氷山モデル」で問題の背景を理解し、「依存先を増やす」という視点で部下を育てることで、より長期的な成果が期待できます。

 

-ビジネス、障害者雇用
-,