それが、
「まずは稼げるジャンルから決めよう」 という考え方です。
ASPやSNSでは、
- 「転職・保険・投資は単価が高い」
- 「美容・脱毛・英会話は成約しやすい」
- 「とにかく稼げる市場に自分を合わせるのが効率的」
そんな言葉を何度も目にしました。
実際、それはビジネスとしてとても合理的な考え方だと思います。
それでも私は、この「稼げるジャンル逆算」をきちんと調べたうえで、
あえて採用しない という選択をしました。
この記事では、
- 「稼げるジャンルから決めよう」がなぜしっくりこなかったのか
- 自分の特性・価値観・生活から考えたときの違和感
- それでも「稼ぐ視点」を捨てないためにどう折り合いをつけたか
- 同じように迷っている人に向けた、テーマ決めのステップ
をまとめます。
「逆算が正しいのは分かる。でも自分には…」と感じている人の、選択肢の一つになればうれしいです。
第1章 よく言われる「稼げるジャンル逆算」と、その魅力
まずは、私が調べた範囲での「稼げるジャンル逆算」の一般的な流れを整理しておきます。
・一般的なやり方(リサーチから分かったこと)
多くの発信者が紹介していた流れは、こんな感じでした。
- ASPや書籍、SNSで「稼げるジャンル」をリサーチする
- 単価や成約率の高いジャンルを候補にする
- 例:転職、保険、投資、美容、脱毛、英会話 など
- そのジャンルで悩んでいる人を想定し、ニーズを洗い出す
- 悩みを解決する記事構成を逆算して作る
こうして見ると、とても論理的で筋が通っています。
「売れる市場に自分を合わせる」という考え方は、ビジネスの世界では当たり前でもあります。
・たしかに魅力的だと感じたポイント
- 最初から「お金になりやすいところ」を選べる
- 先行事例が多いので、成功パターンを真似しやすい
- 「趣味のブログ」ではなく、最初から「ビジネスとして設計している」感じがする
情報としては、私も「これは正しい考え方だな」と感じました。
実際、この方法で成果を出している人もたくさんいます。
それでも私は、この戦略をそのまま自分に当てはめることに、どうしても踏み切れませんでした。
第2章 逆算を採用しなかったときに感じていた違和感
「それが正しいのは分かる。でも、自分がそこにいるイメージが湧かない」。
そのモヤモヤの正体を、あとから言葉にしてみると、いくつかの違和感に分かれました。
違和感① 情報としては正しいけれど、エネルギーが乗らない
稼げるジャンルのリストを眺めながら、自分に問いかけてみました。
- このジャンルの情報を、心から興味を持って調べ続けられる?
- 読者以上に、そのテーマについて考え続けられる?
- 半年、1年と続けていったとき、まだワクワクできそう?
正直な答えは「うーん…」でした。
ロジックとしては納得できても、
自分のエネルギーがそこに向かっていくイメージが湧かなかった
のです。
違和感② 時間と体力の前提が違いすぎる
「最短で◯万稼ぐ」という戦略は、前提として、
- まとまった作業時間が確保できる
- 短期的に集中して記事を量産できる
- ある程度、体力とメンタルに余裕がある
といった条件がセットになっていることが多いです。
一方で私は、
- 子育てや家事があり、毎日の時間と体力に波がある
- 一気に詰め込むと、そのあと反動で動けなくなりやすい
- 「やらなきゃ」で動くと、メンタルがすり減りやすい
という前提がありました。
その状態で「短期集中で攻める前提」の戦略を採用しても、
続かない未来しか見えないと感じたのです。
違和感③ 自分の一次情報が活かしきれない気がした
私にはすでに、こんな一次情報があります。
- 元教員としての実体験(学級経営、特別支援、保護者対応など)
- 発達や見えない特性、感覚統合に関する知識と、子どもを観察してきた視点
- 自宅保育、防災、暮らしの工夫など、日々の試行錯誤
これらは、どれも「私自身の経験や観察」からしか出てこない情報です。
だからこそ、
- 稼げるジャンルに無理やり寄せて薄めてしまうと、もったいない
- どこにでもある「情報のまとめ記事」になってしまいそう
という感覚がありました。
「自分の一次情報を弱くしてまで、稼げるジャンルに合わせる必要があるのか?」
ここが、かなり大きな引っかかりでした。
第3章 なぜ自分には合わないと判断したのか(特性・価値観・生活から分析)
あとから整理してみると、「合わない」と感じた理由は、主にこの3つに集約されました。
1.特性:興味と好奇心がエンジンタイプだった
- 興味が持てないことは、本当に続かない
- 「やらなきゃいけないこと」になると、途端にエネルギーが下がる
- 考察したり、仮説を立てたりするのは好きだけれど、後追いの情報だけを並べる作業は苦手
こういう特性がある以上、
「心から興味が持てないジャンルで長期戦をする」のは、かなり無理がある
と感じました。
2.価値観:「自分の言葉で話したい」という欲求が強い
- 自分の経験や観察を、自分の視点で言語化したい
- 「どこかで読んだことがある内容」をなぞるだけだと、書いていても楽しくない
- 誰かのノウハウをなぞるより、「自分の一次情報」から新しい切り口を出したい
つまり、
「情報をまとめる人」より「現場から考える人」でいたい
という価値観があったのだと思います。
3.生活:長距離走の前提がないと破綻する
- 子育て・家事・体調の波を前提にすると、短期決戦は難しい
- 「3か月で◯◯」のような戦い方は、途中で息切れする未来が見える
- 長く続けることを前提にしないと、そもそも現実的ではない
だからこそ、
「続かないと分かっている戦略」を採用しない方が、むしろ現実的
だと感じました。
戦略自体が悪いのではなく、
「私の特性・価値観・生活とセットで見ると、相性が良くなかった」
という結論です。
第4章 それでも「稼ぐ視点」は捨てたくなかったので考えた折り合い
ここまで読むと、
「じゃあ、好きなことだけ書いていればいいの?」と思われるかもしれません。
でも、私には、
- 在宅で収益を作りたい
- 子どもとの時間を大事にしながら、働き方の選択肢を増やしたい
- 自分の経験や知識を、仕事としても活かしたい
という願いもあります。
だからこそ、
- 「稼げるジャンル逆算」を丸ごと捨てるのではなく
- 「自分に合う形に薄めて取り入れる」
という方向に軌道修正しました。
・起点を「稼げるジャンル」から「自分の一次情報」へ
まず、起点を
「稼げるジャンル」ではなく「自分の一次情報・好きな領域」
に置き直しました。
そのうえで、その中から、
- 困っている人が多そうなテーマ
- 検索されやすそうな切り口
- 本やグッズ、サービスを自然に紹介できそうな部分
を探していくイメージです。
・例えばこんな組み合わせ
自分の実際の領域で考えると、例えばこんな感じです。
- 冬の自宅保育 × 感覚統合 × 室内遊び × おすすめおもちゃ
- 初任者教員の悩み × 学級経営 × 服装・持ち物・アイテム
- 発達特性 × 暮らしの困りごと × 日常の便利グッズや本
どれも、
「好き・得意」 と
「読者ニーズ・お金のタネ」 が重なるゾーンです。
こうした「重なり」を探していくことで、
- 完全に「趣味ブログ」でもなく
- 完全に「お金だけを追うブログ」でもない
自分にとってちょうどいいテーマ設計が見えてきました。
第5章 逆算を“自分仕様”に変えるテーマ決めステップ
ここからは、読んでいる方が自分でも試せるように、
テーマ決めのステップを簡単にまとめておきます。
ステップ1:自分の一次情報・好きな領域を全部書き出す
紙でもマインドマップでもOKです。
例えば、
- 職歴・資格(元教員、保育士、看護師など)
- 子育てや家族の経験
- 自分が当事者として悩んできたこと
- 趣味やオタク的に語れる分野
- つい人に語りたくなるテーマ
「誰かに話し始めると止まらないテーマ」を優先して書き出してみてください。
ステップ2:読者ニーズ・お金のタネがありそうなところに印をつける
次に、そのリストを眺めながら、
- 困っている人が多そう
- 検索されやすそう
- 本・グッズ・サービスを紹介しやすそう
と思うところに印をつけます。
本格的なキーワード調査まではしなくても大丈夫です。
まずは
「なんとなく、これはニーズがありそう」
という感覚でOKです。
ステップ3:重なりゾーンを3つ選ぶ
「好き・得意」と「ニーズ・お金のタネ」の両方に印がついたところから、
候補を3つほど選びます。
例えば、
- 自宅保育 × 発達 × 冬の遊び × 室内おもちゃ
- 初任者教員 × 学級経営 × 服装・準備物
- 発達特性 × 暮らしの困りごと × 生活グッズ・本
こんなイメージです。
ステップ4:各ゾーンで「コア記事候補」を出す
選んだ3つのゾーンごとに、
「まずこれを読んでほしい」
コア記事案を1〜3本ずつ出してみます。
そのうえで、自分に問いかけます。
- これはワクワクして書けそう?
- これなら、10本くらい関連記事が思いつきそう?
この問いに「はい」と答えやすいゾーンが、今の自分に合うテーマに近いはずです。
ステップ5:最初の「主軸テーマ」と「サブテーマ」を決める
最後に、
- 一番ワクワクする&一次情報が豊富なゾーン → 主軸テーマ
- 二番目に書きやすそうなゾーン → サブテーマ(余力があるときに書く)
といった具合に、優先順位をつけます。
他の候補は「今後の拡張用」としてメモに残しておき、
最初から広げすぎない こともポイントです。
第6章 「合わない戦略」を採用しないためのチェックリスト
最後に、「この戦略、本当に自分に合っている?」を見直すためのチェックリストを置いておきます。
- そのジャンルや戦略について調べているとき、ワクワクしますか? それとも「やらなきゃ」が強いですか?
- 今の生活リズム・体力で、そのやり方を半年〜1年続けるイメージは湧きますか?
- 自分の一次情報や実体験を、そのジャンルで活かせそうですか?
- その戦略を続けている「未来の自分」が、どこか楽しそうに見えますか?
- もし合わないと感じたとき、「自分がダメ」ではなく
「戦略との相性が悪かっただけかもしれない」 と考えられそうですか?
すべてに完璧に「はい」と答える必要はありません。
ただ、1つでも「これは違うかも」と強く感じるポイントがあるなら、
その戦略を一度疑ってみる価値はあると思います。
まとめ:「戦略が悪い」のでも「自分がダメ」なのでもなく、相性の問題にしていい
「稼げるジャンルから決めよう」というアドバイスは、たしかに強い戦略のひとつです。
合う人がやれば、きっと大きな成果も出せるはずです。
でも、それが「全員にとっての正解」とは限りません。
私の場合は、
- 興味と好奇心がエンジンになっている特性
- 自分の言葉で一次情報を伝えたいという価値観
- 子育てや体力の波を前提にした生活リズム
これらとセットで考えたとき、
「稼げるジャンル逆算をそのまま採用すると、むしろ続かない」
という結論になりました。
だからこそ、
- 戦略そのものを否定するのではなく
- 自分仕様に薄めて取り入れながら
- 「好き・一次情報」と「ニーズ・お金のタネ」の重なりを探す
という形に落ち着いています。
もし今、
「稼げるジャンルから決めなきゃダメなのかな…?」としんどくなっているなら、
それはあなたが怠けているからではなく、
「その戦略とあなたの相性」が良くないだけ
かもしれません。
戦略を変えることは、「逃げ」ではなく「調整」です。
自分の特性や生活に合うやり方を選ぶことも、立派な戦略のひとつです。