※この記事はアフェリエイトを利用しています
教員歴6年の元教員が執筆
我が子の黄疸経験あり
光線治療でNICUに入院
※この記事は、個人的な体験談を基にしています。医療の専門家が書いた記事ではありません。赤ちゃんの健康や治療に関して不安がある場合は、医師や医療専門家にご相談ください。
1. 新生児黄疸とは?
黄疸とは、新生児の皮膚や目が黄色くなる状態のことです。軽度の場合は経過観察で問題ありませんが、ビリルビン値が高い場合は治療が必要です。
ビリルビンとは、赤ちゃんの体内で古くなった赤血球が壊れるときに出てくる黄色い物質です。
症状: 皮膚や目が黄色くなるなど。
治療: ビリルビン値が基準を超えた場合は、光線療法や交換輸血などが行われます(交換輸血は稀)。
核黄疸になると、脳の発達に問題を生じるリスクがあるため、ビリルビン値を安全な範囲内に抑えるために光線療法や交換輸血などの治療が行われます。
治療によって早期にビリルビンを減らすことで、リスクを防ぐことができます。
2. NICU入院のきっかけ
産まれた日は体を休めるために赤ちゃんを預けることになっていて、次の日の午後から母子同室で過ごすことになりましたが、黄疸の数値が高めかもしれないから詳しく調べるとのこと。
その日は夜も一緒に過ごせました。初めて新生児と過ごすため、生きているか心配で全然眠れなかったです。
次の日の朝も黄疸が酷くなっているとのこと。確かに、ほっぺの辺りなどなんとなく「黄色いかも…?」と思いますが素人目にはあまりわからず。光を当てる治療必要かもしれないと言われました。
↑ほっぺの辺りが黄色いような…?
3. NICUでの光線療法
NICUでの治療は、青い光を使ってビリルビンを分解する光線療法が主に行われます。
治療内容:赤ちゃんが裸で青い光の下に置かれ、目を保護するゴーグルを装着します。
特別支援学校の教員経験がある私ですが、将来に影響したらどうしよう、治療可哀想…。などすごく不安になって泣きました。治療に痛みはないのですが、目を保護するためにアイマスクをします。
「何も知らないのに何時間もを隠されて可哀想。見えなくて嫌な思いをするかも…」などと考えていました。よく考えてみると目が開いていても視力はまだしっかりしていないのですが。
でも、自分の兄弟や夫も黄疸で光線治療の経験があったと知り少しホッとしました。
↑イケメン?サングラス姿。おしゃぶりしています。
また、NICUの案内と搾乳それぞれの冊子になったパンフレットをもとに説明がありました。NICUに入ると母子同室で経験できるオムツ変えや授乳、沐浴ができないため、それらのやり方や災害時の備え、泣き止まない時の対処法まで載っていました。
退院までの間にも沐浴練習や授乳練習の機会が設けられていて、安心感がありました。
4. NICUで親ができること
NICUでは親が直接的にできることが限られる場合もありますが、面会に行ったり、搾乳をしたり、赤ちゃんとのつながりを感じるためにできることはあります。
↑最初はもっと少ない量でした。量が少ないのでこの注射器のようなケースに溜めています。
↑量が増えてくると瓶に溜められるようになりました
おっぱいは(授乳や搾乳で)出すことで量が増えるそうなので、赤ちゃんがいなくても定期的に搾乳をしました。
初めは手で搾乳をしていましたが、時間がかかるし大変なので、夫にお願いして電動搾乳機を買ってきてもらいました。これが便利で重宝しました!
溜まった母乳は冷蔵庫に入れておき、他のママたちと一緒に面会時間に赤ちゃんへ届けにいきます。私は先に退院したので、その後は自宅から病院へ搾乳した母乳を持って面会に行きました。
面会時間はコロナ禍で15分くらいだったと思います(記憶が定かではないので多分です)
↑保育器に手を入れて触っている様子
↑パパ初めて触った瞬間
NICUではその日の担当の看護師さんが赤ちゃんの様子を紙に書いてくれていて、面会のたびに様子が書かれた紙をもらいました。
↑可愛い記録に癒されました
自分が抱っこしたり声をかけたりできないことが不安だったので、可愛がってもらっている様子が伝わってきてとても安心しました。
5. 黄疸を経験した親として伝えたいこと
NICUでの時間は、不安や孤独を感じやすいものです。産後の身体や心はデリケートな状態なので、落ち込んだり、涙が出たりするのは当たり前のことです。
「泣いてもいい」「落ち込んでもいい」と思えたことで、心の重荷が少し取れ、少しずつ前を向けるようになりました。完璧でなくても、少しずつ進めればそれで十分だと思います。
乗り越えるために意識したこと
泣きたいときには泣く
気持ちが溢れてしまったら、我慢せず泣いてください。涙を流すことで心が軽くなることもあります。泣いても良いんだと思うだけで、少し気が楽になることもあります。
落ち込む自分を受け入れる
産後の体はデリケートで、落ち込むのも当然です。「私はダメだ」と思う必要はありません。そのままの自分で十分です。
頼れる人には頼る
医療スタッフや家族に相談することで、「一人じゃない」と感じられるだけで安心できます。小さなことでも周りに頼ってみてください。
「今できること」に目を向ける
不安が消えない日もありますが、搾乳や写真を撮るなど、今できる小さなことを一つずつこなしていくと、少し気持ちが落ち着くかもしれません。
↑Apple Watchの待受を赤ちゃんにしていつも一緒に。搾乳ではこの写真を見るとおっぱいの出が良くなった気がします
「赤ちゃんの回復力」を信じてみる
赤ちゃんは、医療スタッフに守られながら驚くほどの力を発揮してくれます。最初は信じられなくても、少しずつ赤ちゃんの頑張る姿に気づける日がくると思います。
まとめ
新生児期の黄疸やNICU入院は、親にとって心配が尽きない経験ですが、赤ちゃんの回復力を信じ、今できることに集中することで少しずつ乗り越えられます。この経験を通じて、赤ちゃんと親自身が少しずつ成長するきっかけとなりました。これから同じ経験をされる方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。