見えない特性を読み解く

スケジュール管理が苦手なのは「性格」のせいじゃない!特性に合った手帳・管理術を見つける方法

 

スケジュール管理が苦手なのは「性格」のせいじゃない!特性に合った手帳・管理術を見つける方法

 

「どうして自分はこんなに予定が守れないんだろう」「また締切を破ってしまった」と、スケジュール管理で悩んでいませんか?

「だらしない」「やる気がない」と言われた経験がある方もいるかもしれません。

さわり
さわり
でも、それはあなたの性格や甘え、サボりが原因ではないかもしれません。もしかしたら、「見えない特性」が関係しているのかもしれません。

この記事では、予定管理が苦手な方に向けて、その悩みが生まれる背景にある特性を理解し、あなたにぴったりのスケジュール管理方法を見つけるヒントをお届けします。

 

この記事でわかること

  • あなたの特性に合った「使いこなせる」スケジュール帳のタイプがわかる。
  • 「書いても見返さない」悩みを解決する具体的な活用術
  • 思考の混乱を防ぐ、スケジュール帳一元管理の具体的な方法。

スケジュール管理でよくある悩み

特性が関係している場合、スケジュール管理自体が難しいことがあります。

あなたに当てはまる悩みはありますか?

 

  • 予定を忘れる:カレンダーに書いても、直前になって「そういえば今日だった!」となる。
  • 予定時刻に間に合わない:集合時間や開始時間を誤認したり、準備に予想外に時間がかかったりする。
  • 締切が守れない:期日が迫っていることがわかっていても、着手できない、または間に合わない。
  • 集中しすぎる(過集中):一つのことに熱中しすぎて、他の予定や時間の流れを意識できない。
  • 体調管理が苦手:疲れや不調に気づきにくく、キャパオーバーになってから気づくことが多い。

 

これらの悩みは脳の特性、特にADHD(注意欠陥・多動症)やASD(自閉症スペクトラム)などの発達特性が関係しているケースがあります。決して「あなたの努力不足」ではないことを、まず知ってください。


✨ タイプ別おすすめ管理術:あなたの特性に合わせた手帳選びと使い方

あなたの「苦手」や「特性」に合わせて、おすすめのスケジュール管理のヒントを紹介します。

💡 紛失しやすい・探し物が多い方には

ものをなくしやすい方は、一元管理(全て1冊にまとめる)がおすすめです。情報を分散させず、迷子になるリスクを減らせます。

💡 予定を頻繁に見返さない方には

書いても見返さない方は、リマインド(デジタル活用)で強制的に情報が視界に入る仕組みを作ることが重要です。

💡 ざっくり全体像を把握したい・細かく書くのが苦手な方には

週間が見渡せるフォーマットや、書くスペースが広く自由度が高い手帳を選びましょう。情報を詰め込みすぎず、視覚的に全体を捉えることができます。

💡 時間を逆算できない方(間に合うか判断が難しい)には

バーチカル(縦軸)手帳残り時間が見える時計を活用することで、時間の流れと、残された「枠」を視覚的に把握しやすくなります。

💡 過集中になりがちな方には

バーチカル手帳で体調把握(休憩・食事を予定として組み込む)、時間管理を意識しましょう。自分の状態を客観的に記録し、意図的に休憩を挟むことができます。

💡 締切が間に合わない方(大きなタスクに圧倒される)には

ガントチャートタスク分解を取り入れましょう。タスク全体を可視化し、工程を細かく区切ることで、圧倒感を減らせます。


💡 私がスケジュール管理で悩んでいたことと解決策

次に、私自身の具体的な特性と、それを踏まえた解決策をご紹介します。特性は人それぞれですが、解決策のヒントになるかもしれません。

私の特性と「苦手」

  • 思考があちこち飛ぶ:頭の中でアイデアが次から次へと生まれて、1つのことを積み上げて続けることが苦手。
  • タスク分解が苦手で、仕事量が多いと全て一気に襲いかかってくるようなイメージで焦る。
  • 予定を覚えられない。数字の記憶が苦手で、映像やイメージでの記憶のほうが覚えやすい。
  • 細かく書くのが苦手。決まった枠に記入するより思いついたことを自由に書くほうが好き。罫線よりも方眼が薄くあるけれど無視しても良いノートが好き。
  • 書いても見返さないことが多い。過去のことより未来のことばかり考えているので振り返りの習慣がない。
  • 書いたものをどこに書いたか忘れる、無くすことが多かった

私が行き着いた解決策

1. 全体像の把握とフォーマットの選択

  • まず全体像を把握したいので、月間、週間が見渡せるカレンダーや手帳をメインにしました。
  • 週間フォーマットは、時間の厳密な管理より、タスクの羅列やアイデアを自由に書きたいニーズがあったため、時間軸がない(フリーの)スペースの方が使いやすい時期が長かったです。(最近は特性との付き合い方が慣れてきたので、バーチカルも試しています)。

2. 見返す仕組みの確立

  • 見返す時間をルーティン化しました(例:出勤後、退勤前、寝る前など)。手帳を「未来への指示書」として扱います。
  • 絶対忘れては困る予定は、スマホやApple Watchなどのデジタルツールでリマインドを設定し、物理的に通知が来るようにしました。

3. 思考の整理とタスクの可視化

  • 仕事を任されたら、タスクに分解して、予定に書き込む。「〇〇の資料作成」ではなく「資料構成案を作成」「構成案を上司に確認」のように具体的な行動に落とし込みます。
  • アイデアが湧いたらかけるメモを手帳に組み込み、すぐに書くことで、思考が「飛んで」目の前の作業を中断させないようにしました。

4. 情報の一元管理(全てを1冊に)

  • 手帳とメモを一体化して、大切なことやアイデアは全てそこに書いてある状態にしました。
  • 書くことをジャンル分けするのをやめました。私の思考は網の目状に繋がっているので、内容が混ざっても読む時に困らないからです。むしろ、「何をどこに書くか分けようとする」方が、思考のつながりが途切れてしまい難しくなります。

全ての情報を1冊に集約することで、「あれ、あの情報はどこだっけ?」という不安と探し物をなくすことができました。


さいごに

スケジュール管理が苦手なのは、あなたの能力や努力の問題ではありません。脳の特性と、管理方法が合っていないだけかもしれません。

「自分が何が苦手か」を理解し、それに合った手帳や管理方法を選び、「見返す仕組み」「一元化」といった工夫をすることで、スケジュール管理はきっと楽になります。

まずは、あなたの特性に合いそうなフォーマットを試したり、デジタルリマインドを取り入れてみることから始めてみませんか?

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