子育て

敏感期を行動で見抜く|発達の流れとおもちゃ選びをつなぐ観察法

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教員歴6年の元教員が執筆

関わってきた子どもの数述べ300人以上

 

さわり
さわり
子どもを見ていると、「どうして同じことを何度も繰り返すんだろう」「急に登ることばかりするようになった」など、謎のブームが訪れる時期があります。
それこそが、モンテッソーリ教育で言う“敏感期”です。

本記事では、モンテッソーリ教育に基づき、敏感期について解説します。
子どもが「いま何を求めている時期か」を観察・評価できるようにすることを目的としています。


敏感期とは?

敏感期とは、特定の環境要素に集中し、それ以外を排除するほど強い関心を示す一時的な傾向のことです。

つまり、敏感期は「発達の原動力」であり、子どもが内的に「今、これを習得したい」と強く求める時期です。
この力を理解し、環境やおもちゃを適切に整えることで、発達の流れが自然に育っていきます。


時期でなく“行動”で見る敏感期

多くの日本語記事では「〇〜△歳が秩序の敏感期」といった時期軸で説明され、平均的な傾向はありますが、実際にお子さんによって敏感期の時期は様々。
そこで、以下では行動サインを中心に敏感期を整理しました。

敏感期の領域 子どもの行動サイン 発達・運動との関係 おもちゃ・環境例
運動(粗大・微細) 登る・押す・運ぶ・並べる・つまむ・通す・繰り返す 体幹の安定→手の操作へと進む流れ。
粗大運動(登る・押す)から微細運動(指先操作)への発達を示す。
クライミングジム、バランスボード、ビーズ通し、積み木
感覚 触りたがる・舐める・素材にこだわる・同じ感触を求める 触覚・視覚・聴覚・嗅覚を使って世界を分類している段階。 感覚ボード、素材ミックスブロック、布や木の玩具、音が鳴る道具
秩序 順番や場所にこだわる・片付けをやりたがる・混乱に強い反応を示す 秩序感覚の形成期。
「同じであること」が安心感と集中力を支える。
仕切り棚、分類トレイ、ルーチンが見える生活リズムボード
言語 言葉を真似る・独り言を繰り返す・音に強い関心を示す 聴覚・口腔運動の協応期。
運動と知覚の統合として言語が形成される。
絵本、音の出る絵カード、語彙遊びカード
社会性・役割 他者を真似する・ごっこ遊びを始める・「自分で」やりたがる 模倣と自立の発達段階。
身体運動の模倣から、社会的役割の模倣へと発展。
ごっこ遊びセット、ミニキッチン、掃除道具おもちゃ

観察と評価のポイント

敏感期は外から見えませんが、行動に表れます。
観察のコツは、次の3点です。

  1. 繰り返す行動をメモする(何度も同じ動作をしている)
  2. その行動の“質”を観察する(乱暴か丁寧か、集中が続くか)
  3. 終わりが自分で決まる行動を尊重する(飽きたらやめる=満足した証)

この観察は「発達評価」ともつながります。
「できる/できない」ではなく、「どの発達段階に興味を示しているか」を見る視点です。


おもちゃ選びに活かす

敏感期を理解すると、おもちゃ選びが“発達を助ける環境設計”になります。

  • 登ることばかりする → 登れる環境を整える(安全なクライミングマットなど)
  • 並べることが好き → 並べられるブロックや色チップを用意
  • 手を動かすことが好き → 紐通しや布ボールで満たす

行動に合ったおもちゃを与えることで、発達の流れがスムーズに進みます。
逆に、合わない時期に複雑な操作玩具を与えても、興味を示さないことがあります。

▶︎ 関連記事:発達障害?チェックリストではわからない子どもの発達を見るポイント【発達の順序性を解説】


まとめ|敏感期は「今の子どもを理解するレンズ」

敏感期は、子どもの「なぜ今これをしたいのか?」を教えてくれるサインです。
それを行動から読み取れるようになると、発達を評価する力が自然に育ちます。

  • 敏感期は年齢ではなく行動でとらえる
  • 粗大運動・微細運動は運動の敏感期として連続している
  • 行動を観察し、環境を整えることで自然に発達が進む

発達を点でなく線で見る——その第一歩が「敏感期を観察する目」です。

 

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